インフルエンザの予防接種は必要だと思いますか?
人によっては、予防接種は効果ある!という人もいますし、タイプが違ったら効果がない!という人もいます。
しかし、確実に言える事が1つあります。
それは、インフルエンザの予防接種はした方がいいという事です。
ちなみに当院は耳鼻咽頭科ですが、毎年インフルエンザの予防接種をしています。
え?耳鼻咽頭科でもインフルエンザの予防接種ができるの?
って思う人もいると思います。
実は、耳鼻咽頭科でも医師免許があるため、インフルエンザの予防摂取は普通にできます。
近年では、インフルエンザの予防接種に関する間違った知識なども広がっているため、この記事ではインフルエンザの予防接種に関する正しい知識を医師が解説していきます。
インフルエンザの予防接種は効果ある?
そもそも、インフルエンザの予防接種は効果があるの?って思う人もいると思います。
予防接種の効果
インフルエンザの予防接種には様々な効果があります。
- インフルエンザの予防
- かかった時の重篤化予防
インフルエンザにかかってしまうと、様々な辛い症状があるだけでなく、最悪の場合は死に至る人もいます。
インフルエンザでは、咳やのどの痛みなどの呼吸器の症状だけでなく、高熱、全身のだるさ(倦怠感)、食欲不振などの全身症状が強く、しばしば、頭痛や関節痛・筋肉痛など呼吸器以外の症状を伴います。
合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎などがみられます。重大な合併症には急性脳症(インフルエンザ脳症)や重症肺炎があります。
なので、インフルエンザは予防できるなら予防した方が絶対にいいです。
でも、私はインフルエンザにならないから大丈夫!
って思う人もいると思います。
しかし、現在では毎年約1000万人がインフルエンザにかかります。
例年の季節性インフルエンザの感染者数は国内で推定約1,000万人とされます。
令和2年5月1日時点での日本の人口が1億2590万人なので、約13人に1人はインフルエンザにかかるんです。
つまり、かなり高い確率でインフルエンザにかかる事がわかります。
インフルエンザにかかると仕事や学校も休まなければいけませんし、家族や友人に移してしまう可能性もあります。
なので、基本的には毎年予防接種をした方がいいです。
予防接種はタイプが違ったら効果がない?
よく、インフルエンザにはタイプが数種類あるから、それがハズレたら効果がない!だから予防接種はしない!
という人もいます。
確かにインフルエンザにはA・B・Cなどの種類があるため、タイプに合っているワクチンの方が効果が大きくなります。
しかし、タイプがハズレていても50%〜60%の予防効果があったとの報告もあります。
なので、タイプが違うと効果が0である可能性は低い事が考えられるため、積極的に予防接種をする事が推奨されています。
予防接種の副作用
インフルエンザの予防接種には良い効果もありますが、もちろん副作用もあります。
と言っても危険な副作用というよりは、注射した場所が少し腫れたりする程度がほとんどなので、インフルエンザにかかった方がリスクは高いと思います。
季節性インフルエンザワクチンの場合、比較的頻度が高い副反応としては、接種した部位(局所)の発赤(赤み)・腫脹(腫れ)、疼痛(痛み)などがあげられます。
また、全身性の反応としては、発熱、頭痛、悪寒(寒気)、倦怠感(だるさ)などが見られます。
さらに、まれに、ワクチンに対するアレルギー反応(発疹、じんましん、発赤(赤み)、掻痒感(かゆみ))が見られることがあります。
接種局所の発赤(赤み)、腫脹(腫れ)、疼痛(痛み)は、接種を受けられた方の10~20%に起こりますが、通常2~3日で消失します。全身性の反応は、接種を受けられた方の5~10%にみられ、通常2~3日で消失します。
なので、予防接種を受けた方が安全とも言えます。
インフルエンザの予防接種を特にするべき人
ここまで読むと、インフルエンザの予防接種を受けた方がいい理由がわかると思います。
もちろん、予防接種は全員が受けた方がいいですが、特に受けた方がいい人もいます。
- 高齢者が近くにいる人
- 子供が近くにいる人
- 多くの人と会う人
- 持病がある人
重篤化しやすい人は注意
5歳未満のお子さんや65歳以上の方は、インフルエンザにかかってしまうと重篤化しやすいため、対象者や対象者が身近にいる人は予防接種を受けるようにしましょう。
他には以下のような持病がある人もインフルエンザにかかると重篤化しやすいので、予防接種を受けるようにしましょう。
- 呼吸器系
- 循環器系
- 血液疾患
- 肝臓・腎臓病
- 代謝障害
- 糖尿病
- 神経学的疾患
インフルエンザの予防接種をする時期
ここまで読むと、インフルエンザの予防接種をしたい!という人も多いと思います。
でも、いつごろ予防接種をすればいいかわかりません、、
と言われる事も多いので、解説をしていきます。
予防接種をする時期
インフルエンザの予防接種は予防接種をした瞬間から効果があるのではなく、予防接種をしてから2週間程度の期間が必要です。
なので、インフルエンザが流行る2〜4週間前には予防接種をしたいです。
日本でインフルエンザが流行るのは、12月下旬〜3月ごろですので、遅くても11月下旬〜12月上旬には予防接種を受けておく事をオススメします。
特に学生さんや学生さんが家族にいる人は、受験などの大事な時期と重なる事も多いため、家族全員が予防接種を受けてインフルエンザにかからない事にする必要があります。
予防接種の効果は、約5カ月間ほど持続するといわれているため、11月ごろに予防接種をした場合は3月前後まで効果が持続します。
そのため、受験シーズンなども乗り越える事ができます。
当院では、もちろん年により若干の違いはありますが10月の下旬より予防接種を開始する事が多いです。
詳しくはHPをご覧ください。
インフルエンザの予防接種は当院でも可能です
当院でも毎年インフルエンザの予防接種をしていますので、気軽にお問い合わせしてください。
中町耳鼻咽喉科への道順、地図
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医療法人 中町耳鼻咽喉科クリニック
医師 山田 善一
診療科目 耳鼻咽喉科
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